

ベジタリアンやビーガンが心身や寿命にも良いという マスコミやSNSの話は本当でしょうか?
まずベジタリアンが長生きという言説は、その食事内容ではなく、ベジタリアンを目指している人たちのライフスタイルが要因であることが示されています。
これは、ベジタリアンという食事法ではなく、生活習慣の違いが寿命を決定しているということです。

元々裕福で、家庭的にも安定し、定期的に運動をして体重増加がない、かつタバコやアルコールなどの習慣のない健康志向の高い人をベジタリアンとして選べば、寿命は一般の人より長くなるのは当然です。

「菜食主義(Vegetarianism)が健康に良い」とする疫学的調査は、その他にも年齢、飲酒、喫煙、糖尿病、心臓疾患歴などの複数の因子(交絡因子)を調整すると否定されることが示されています。
つまり、ベジタリアンに関する研究内容には、かなりのバイアスが含まれていることが明らかになっているのです。
最後に、「ベジタリアンの食事をしていること」と「自称ベジタリアン」であるということは全く違います。
自称ベジタリアン(self-identified vegetarians)は、時々動物性食品を摂取しています。
またベジタリアンの食事に厳格な人であっても、それで不足する栄養素を乳製品やサプリメントなどの形で補給しています。
私たちが植物(プーファ、抗栄養素リッチ)を草食動物のように摂取すると心身に悪影響を与えることは、サイエンスの基本中の基本です。
「植物性」という耳あたりのよいキャチフレーズにはお気をつけて。
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