


この臨床試験では、保護ホルモン(糖のエネルギー代謝を回すホルモン)とお伝えしているジヒドロテストステロンを高齢者に投与しています。
その結果、十分なタンパク質量のある食事では、タンパク質同化(尿素やリンなどが同化に使用)、つまり筋肉(筋肉内のタンパク質)合成が高まりした。
「加齢とともに肉などのタンパク質は要らなくなる」という通説がリアルサイエンスでない理由は、このように糖のエネルギー代謝が高い場合は、タンパク質の供給によって、高齢者でも筋肉合成が高まるからです。
糖のエネルギー代謝が高くなると、それに伴って必要(組織・細胞の新生と再生)とされる栄養素が増えるため、食事量も多くなります。

さらに、これらの高齢者には顕著な変化が認められました。
異性に対する執着心が高くなったのです(入所先の看護師さんを追いかけました)。
中には異性をめぐって嫉妬心を顕にする高齢者も出たようです。((笑))

これは、糖のエネルギー代謝が回ると、ドーパミンが増えて新奇なものに対する興味が湧くからです。
したがって、食欲はある程度性欲とリンクしているは間違いありません。
糖のエネルギー代謝が高まった場合の性欲は、動物にも認められる正常のものであり、現代に蔓延しているエストロゲン、セロトニン過剰(=ストレス過多)による性倒錯の異常な性欲とは全く異なるものであることを明記しておきますね。
『高齢者ほどタンパク質』
「加齢とともに肉などのタンパク質は要らなくなる」
という通説があります。

しかし、質の良い肉であれば若いときよりもむしろ食べているときがあります。
元来、糖のエネルギー代謝が回って元気な人は、高齢であってもよく食べます。
元気な高齢者は、現代の若者よりもたくさんタンパク質を食べているでしょう。

高齢者の生活の質の低下や寿命は、筋肉量の低下にあることが指摘されています。
筋肉量の低下を「サルコペニア(sarcopenia)」といいます。
高齢者だけでなく、若年者であってもサルコペニアがあると生活の質および寿命が低下するのです。
筋肉量の低下はあらゆる慢性病と相関しているということです。
さて、このサルコペニアの状態を防ぐためには、何が有効とされているのでしょうか?

ポイント
高齢者は、タンパク質(アミノ酸)の量が十分でないと、若者のように筋肉合成にスイッチが入らないため、サルコペニアを防ぐためにはむしろタンパク質の量を多くしないといけないのです。

筋肉合成のためには、1回の食事で体重1kgあたり0.4gのタンパク質量が目安とされています。
病院や施設に入っている高齢者が認知症になったり、弱っていくのはその提供されている食事内容を見れば当然です。
健康の指標である筋肉量をキープするためにも、「高齢者はタンパク質量が少なくて良い」という通説はリアルサイエンスではないことです!
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