健康

ガンの転移とマクロファージ

マクロファージとはどういったものなのか,理解しやすい以下の動画をまずご覧ください。

 

マクロファージは血液中の白血球の5%を占める単球から分化します。単球は,造血幹細胞から分化したのち骨髄で成熟し,血流に入ります。

単球は約2日間,血中に滞在した後,血管壁を通り抜けて組織内に入りマクロファージになります。

マクロファージは血液を循環し,組織の創傷治癒の際に組織に侵入するように遺伝子にプログラムされています。変幻自在で血管から組織へと難なく通り抜けることができます。

ねお
多彩な機能を持つマクロファージは以下の2つに分類されます。

 

それぞれのマクロファージ

M1タイプ

炎症を加速させる働きをします。炎症性サイトカインと呼ばれる炎症をオンにする物質,一酸化窒素や活性酸素腫(フリーラジカル)を産出します。

M2タイプ

炎症を沈静化させる働きをします。また細胞の自殺(アポトーシス)を促します。異物の貪食及び,組織の修復を担当します。

そして,ガン組織に侵入しているマクロファージは「腫瘍関連マクロファージ」と呼ばれます。

このガン組織に侵入したマクロファージは,最初は組織で炎症を加速させ,ミトコンドリアにダメージを与えます。これは「M1タイプ」のものです。

炎症から発ガンし,次第にガン細胞化していくと,今後は組織内で老廃物を処理し,ガン細胞の成長を促し,さらには細胞同士を融合させます。この働きは「M2タイプ」です。

ガンの進展に伴って,両方の働きを発揮します。転移性ガンはマクロファージのような間葉細胞(血液細胞のように全身を循環する)が原因だと考えられます。

マクロファージとガンの「ハイブリッド」

細胞の融合,ある細胞と他の細胞が細胞膜を融合することで1つの細胞になることを言います。

マクロファージは骨ではお互いに細胞融合して,破骨細胞になります。また一般に外界の異物に反応して,お互いに細胞融合し,「多核巨大細胞」になります。これらのマクロファージがお互いに融合して巨大化した細胞は,細胞外の異物の貪食する能力も高まります。

マクロファージは,お互いに細胞融合するだけではなく,ダメージを負った組織を修復するときに傷ついた普通の細胞とも融合します。

そして,驚くことにガン細胞(上皮性ガン細胞)とも融合して1つの細胞になるのです!

これが「ハイブリッド細胞」となり,マクロファージの持つ特徴ガン細胞の持つ特徴を併せ持つために,血管から侵入し,血管からでて遠隔地に転移が可能になるのです!

そして,転移先ではガン細胞の特徴である増殖能力を発揮して,拡大していきます!

マクロファージ・・・。いいのか悪いのか,複雑な働きをしてくれますね(汗)

なお,放射性治療でハイブリッド化を起こしますし,免疫療法でガン細胞を食べる白血球を入れても転移巣のガンに貪食されるので転移ガンには効果がありません。

リノ
これらの治療法では転移ガンを食い止めることはできませんね。

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